清代珠江デルタ図甲制の研究
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片山 剛 著
A5判 450ページ 上製
定価6600円+税
ISBN978-4-87259-613-7 C3022
奥付の初版発行年月:2018年11月
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内容紹介
明初に中国全土に施行された里甲制(土地税等の公租・公課を徴収する制度)のうち、広東省珠江デルタにおいて清末・民国期まで特殊に存続した図甲制の制度的構造とともに、その構造を支えた社会的基盤を、江戸時代の村請制度と対比しつつ解明。図甲制が、土地税等の徴収・納入制度にとどまらず、華北や華中の歴史と対比した際に浮き彫りになる、珠江デルタの歴史がもつ〝個性〟を解明していく関鍵となることを指摘する。
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目次
凡例
序章
第一章 清末の図甲表とそれをめぐる諸問題
第二章 清代図甲制の構造
第三章 清末、図甲制の諸矛盾とその改革(南海県仏山堡)
第四章 清末、図甲制の諸矛盾とその改革(香山県)
第五章 市場経営と図甲・紳士(順徳県龍山堡)
第六章 図甲経営と地域社会(順徳県龍江堡)
第七章 清末民国期の立戸・税契・過戸推収―『許舒博士所輯 廣東宗族契據彙録』所収史料を用いて
終章 結論と展望
使用史料一覧
参考文献一覧
あとがき
索引
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著者略歴
片山 剛(著)(カタヤマ ツヨシ)
1952年甲府市生まれ。1981年東京大学人文科学研究科第一種博士課程中退(文学修士)。
1981年高知大学人文学部講師、その後、同助教授、大阪大学文学部助教授・教授を経て、現在大阪大学名誉教授。
専攻は近世・近代中国史。
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